ラズパイはPythonプログラミングの学習用ツールとして有名です。そんなラズパイにカメラを取り付けることで、監視カメラを作ってみたり、ドライブレコーダーを作ってみたりとできることの幅が広がっていきます。さらに、ラズパイ4等や4モデルBなどは、スペック面でも申し分なく、カメラを使った顔認証なども実装することができます。
今回は、ラズパイ(Raspberry Pi)に付けるおすすめカメラモジュールについて説明していきたいと思います。
安定のラズパイ公式カメラモジュールV2.1
Raspberry Pi Camera Module V2.1 ソニーIMX219PQ
こちらは、ラズパイ公式のカメラモジュールになります。顔認証などの機能を利用するにあたっては、よほどの暗闇で使用するなどの場合でなければこちらのカメラモジュールを購入していただいて、まず問題ありません。ラズパイ公式のカメラモジュールとだけあって、ラズパイに装着してみてカメラが起動しなかったというような不具合の報告は一番少ない印象です。私もこちらのカメラモジュールを使用しています。
こちらを購入すれば、カメラモジュールとラズパイに接続するためのリボンケーブルが1本ついてくるので、ラズパイを持っている方ならすぐに使い始めることができると思います。
対応機種は次のように表記されています。
- Raspberry Pi Zero
- Raspberry Pi Zero W
- Raspberry Pi 3B
- Raspberry Pi 3B+
- Raspberry Pi 4
- 及び殆どのシングルコンピューター
また、ラズパイ4B+本体の説明には、こちらのカメラモジュールに対応していると表記があります。私もラズパイ4Bでこのカメラモジュールを使用し、問題なく動作し得います。
つまり、ラズパイのカメラモジュールを購入するにあたり、こちらを選定していれば間違いありません。
Raspberry Pi Zero、Zero Wを使用するにはZero v1.3変換ケーブルが必要ですが、こちらの商品には同封されていません。別途ご購入してください。
画像の解像度 | 3280×2464 |
ビデオの解像度 | 1080p30、720p60、640x480p90 |
サイズ | 25mm x 23mm x 9mm |
画角 | 72° |
広角魚眼 Longruner Raspberry Pi カメラモジュール
Longruner Raspberry pi カメラモジュール 広角160度
こちらのカメラモジュールには、ズームレンズがついています。V2.1カメラモジュールと比較して割高になりますが、その分だけ視野角が広くなります。通常のカメラモジュールの画角が72°であるのに対し、こちらの画角は160°です。また、ピントを手動で調整することが可能です。
監視カメラなど広い範囲をカバーしたい場合や、空撮ドローンなどへ搭載することで活躍してくれそうです。
対応機種は次の通りです。
- Raspberry Pi Zero
- Raspberry Pi Zero W
- Raspberry Pi 1
- Raspberry Pi 2
- Raspberry Pi 3
- Raspberry Pi 4
B+モデルは、下位モデルとの互換性がありますのでB+モデルでも使用できるかと思います。Raspberry Pi 4Bでは、問題なく動作しています。
Raspberry Pi Zero用のケーブルも同封されているのもうれしいポイントです。
画像の解像度 | 2592×1944 |
ビデオの解像度 | 1080p30、720p60、640x480p60/90 |
サイズ | 25mm×24mm 高さ不明 |
画角 | 160° |
日中/夜間モードありKumanカメラモジュール
こちらのカメラの特徴は、日中/夜間モードを自動的に切り替えて、画像を鮮明にしてくれることです。また、撮影したいものとの距離に応じて、自動でフォーカスしてくれる機能までついていて、カメラ初心者にはありがたい機能です。
レビューを見てみても、使いやすいとのこと。コスパの良さも売りの一つです。
対応機種は次の通りです。
- Raspberry Pi 1
- Raspberry Pi 2
- Raspberry Pi 3
- Raspberry Pi 4
- Raspberry Pi 4 B
B/B+にも対応とも表記があります。
Raspberry Pi Zero、Zero Wを使用するにはZero v1.3変換ケーブルが必要ですが、こちらの商品には同封されていません。別途ご購入してください。もう一度ケーブルのリンクを張っておきます。
画像の解像度 | 2592 x 1944 |
ビデオの解像度 | 1080p30、720p60、640x480p60/90 |
サイズ | ———– |
画角 | 75° |
こちらのカメラモジュールでは、昼、夜用に切り替えてくれますが、真っ暗な環境ではさすがに綺麗な映像は取れないようです。次の項目で赤外線センサを搭載したカメラモジュールを紹介します。
夜間用 Kumanカメラモジュール
こちらのカメラモジュールは夜間用カメラです。赤外線を可視化することで、暗視カメラとして動作します。コスパもよいので、暗闇を撮影するのであれば、このカメラモジュールで決定です。
商品は使う前に組み立てる必要がありまが、難しいことではいので心配いりません。
対応機種は以下の通りです。
- Raspberry Pi 1
- Raspberry Pi 2
- Raspberry Pi 2 B
- Raspberry Pi 2 B+
- Raspberry Pi 3
- Raspberry Pi 3 B
- Raspberry Pi 3 B+
- Raspberry Pi 4
- Raspberry Pi 4 B
- Raspberry Pi 4 B+
レビューを見てみると、Raspberry Pi ZEROでも使えるようです。しかし、こちらの商品にはZero v1.3変換ケーブルが同封されていません。
画像の解像度 | 2592×1944 |
ビデオの解像度 | 1080p30、720p60、640x480p60/90 |
サイズ | 25mm×24mm×6mm |
画角 | 72.4° |
ケース付きという選択肢
こちらは、なんといってもコスパがいいです。カメラモジュール、ケース、ケーブル3本という充実した内容物にもかかわらず、他のカメラモジュールに比べて価格が安くなっています。
対応機種は下記の通り。
- Raspberry Pi 3 B+
- Raspberry Pi 4 B
- Raspberry Pi Zero
しかし、こちらのカメラモジュールはRaspberry Pi 4 Bで使用した場合、動作しなかったという報告がありますので注意が必要です。また、画角は65°であるので、少し狭いといった印象です。
Raspberry Pi Zero であれば問題なく動作します。また、Zero用のケーブルが同封されているので、Zeroユーザーにはうれしい商品です。
カメラモジュールの詳細は以下の通りです。
画像の解像度 | 2592×1944 |
ビデオの解像度 | 1080p30、720p60、640x480p60/90 |
サイズ | 25mm×24mm×9mm |
画角 | 65° |
ケースの大きさは43.5mm×35.3mm×23.5mmです。
ウェブカメラという選択肢
ラズパイを使って顔認証等をする場合、カメラモジュールを買わなくても余っているウェブカメラを使うことができます。また、ラズパイ用にウェブカメラを買えば、リモート会議、リモート飲み会の際にも使うことができるので、ウェブカメラをラズパイのカメラとして使用するという方法も検討してみてはいかがでしょうか。
ロジクール ウェブカメラ C920n ブラック フルHD 1080P
安定のロジクール製品です。
ロジクール ウェブカメラ C270n ブラック HD 720P
最後に
今回はおすすめのラズパイ用カメラモジュールについて説明いたしました。ラズパイにカメラを取り付ければ、画像を利用した機械学習ができたり、監視カメラ、ドローンカメラなどを自作することができたりと、楽しいことが満載です。良いカメラを使って楽しいラズパイライフを送ってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。