【Laravel入門】Windowsで環境構築!XAMPPを使えば初心者でも簡単

この記事では、Windowsを使用したLaravelの環境構築について説明していきます。Web開発に必要なツールを一気にインストールすることができるXAMPPを利用して、Laravelの環境構築が初心者でも簡単にできるということを知ってもらえれば幸いです。

Laravel開発に必要なツール

Laravelでの開発に必要なツールを簡単に説明していきたいと思います。

PHP

PHPはプログラミング言語のひとつです。LaravelはPHPのフレームワークですので、PHPが動作する環境はもちろん必要になります。

Apache

Webサーバーソフトです。こちらをインストールしてApacheを起動することで、使用しているコンピューターをWebサーバーとして利用することが可能になります。

MariaDB

データベースを管理するソフトです。SQLという言語を使って、データの作成、更新、削除、テーブルの作成、削除などの操作をデータベースに対して実行することができます。

Composer

PHPのバージョン管理ツールです。Lravelを使用するためには、様々なファイルをダウンロードする必要があります。Composerはそれらの必要なファイルをコマンド一つで揃えてくれます。

その他

phpMyAdmin

こちらは、データベースをSQLを書かずとも管理することを可能にするアプリです。SQLコマンドを使用しなくてもマウス操作によってデータベースの構造を見ることができたり、テーブルの作成、データの作成などがSQL未経験者でも行うことができるようになります。

Lravelを使ったWebアプリの開発では、必ずしも必要ではありませんが、初心者の場合これを使用することで、データベースの管理がとても楽になります。

Visual Studio Code

Visual Studio Code(以下VSCode)とは、無料で使えるソースコードエディターの一つです。VSCodeには無料のプラグイン機能が豊富にあり、そのプラグインをインストールすることで自分好みの環境を作ることができます。また、VSCode内でターミナルを起動することも可能です。

こちもLravelを利用したWebアプリ開発には必ず必要というわけではありません。自分の気に入っているほかのコードエディターがあるのであればそちらを使用してもらって構いません。しかし、VSCodeはとても便利で使いやすいのでぜひ使ってみてください。

環境構築をする

では実際に環境構築をしていきましょう。Webアプリの開発には、PHP、Apache、MariaDB等必要ですが、これらのツールはあるアプリをインストールすることで一気にインストールすることができます。それがXAMPPです。

XAMPP

XAMPPはWebアプリケーションを開発するのに必要なツールを集めたツールボックスのようなものです。”XAMPP“というのは次のものたちの略です。

  • X  クロスプラットフォーム
  • A  Apache
  • M  MariaDB
  • P  PHP
  • P  Perl

Xのクロスプラットフォームというのは、Linux、Windows、Macのどの環境でも動きますよという意味です。Perlというのは、プログラミング言語のひとつです。ここでは細かい説明は省略します。興味がある人は自分で調べてみてください。

XAMPPをインストールすれば、簡単にWeb開発環境を整えることができます。

インストール

では実際にインストールしてみましょう。XAMPPの公式サイトへアクセスしましょう。リンクはコチラです。

このページのダウンロードの欄にある【Windows向けXAMPP】をクリック。exeファイルがダウンロードされると思います。ダウンロードされたファイルを実行してください。【このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?】という表示がされたら【はい】を選択してください。

【Next >】をクリック。

この画面では、どのようなアプリをインストールするかを選択する画面です。チェックはデフォルトの状態で大丈夫です。【Next >】をクリック。

この画面では、コンピューターのどのフォルダーにXAMPPを入れるかという設定をします。こちらもデフォルトで構いません。【Next >】をクリック。

言語選択の画面です。英語、ドイツ語しかありません。Englishを選択して【Next >】をクリック。

こちらは、Bitnamiについての情報を表示するかどうかを選択する画面です。Bitnamiに興味がある人はチェックボックスにチェックを入れて【Next >】をクリックしてください。ブラウザが起動してBitnamiのページが表示されると思います。今はBitnamiについて調べなくてもいいやという人はチェックを外して【Next >】をクリック。

インストール前の最後の画面です。【Next >】をクリックするとインストールが始まります。しばらく待機しましょう。

こちらの画面が表示されればインストールの完了です。チェックボックスにチェックを入れて【Finish】をクリックすると、次のような画面が表示されると思います。

これがXAMPPを制御するためのコントローラーパネルです。

確認

XAMPPのコントロールパネルのModule名を見てください。【Apache】という表記が一番上にあると思います。【Apache】の右横の【Start】をクリックしてみましょう。次に【Admin】をクリックしてください。ブラウザが立ち上がったと思います。

立ち上がったブラウザの画面

これでApacheが動作していることが確認できました。次にApacheを起動したままMariaDBを起動してみます。

XAMPPのコントローラーパネルのModule名を見てください。【MySQL】という表記が一番上にあると思います。【MySQL】の右横の【Start】をクリックしてみましょう。次に【Admin】をクリックしてください。ブラウザが立ち上がったと思います。

phpMyAdmin

MariaDBが動作していることが確認できました。こちらの画面では、phpMyAdminも動作しています。phpMyAdminを利用することで、SQLを書かなくてもこちらの画面から簡単にデータベース管理ができます。

Laravel開発で使うときは

Laravel開発でXAMPPの機能を利用する時は、Apache、MariaDBを起動しましょう。それぞれ【Start】をクリックするだけでOKです。

Apache、MariaDBを停止させたい時は、XAMPPのコントロールパネルから【Stop】をクリックしましょう。

XAMPPはコントロールパネルのウィンドウを閉じてもバックグラウンドで何かしらのプログラムが動作していることがあります。停止させたい時は必ず【Stop】をクリックするようにしましょう。

Composer

ComposerはPHPのパッケージ管理ツールです。Laravelを利用するために必要なファイルをダウンロードする作業をコマンド一つで完了させることができ、Laravel開発にはなくてはならない存在です。

インストール

では、実際にComposerをインストールしていきましょう。Composerの公式サイトへアクセスしましょう。リンクはコチラです。

表示されている指揮者のイラストは、アクセスするたびに色が変わります。自分のブラウザに表示されている指揮者の色がこの本と違うからと言って心配しないでください。 ではこのページのDownloadをクリックしてください。英語でダウンロードの方法が記述してあります。WindowsにはWindows向けのインストーラーが用意されています。【Composer-Setup.exe】という部分をクリックしてください。Composer-Setup.exeというファイルのダウンロードが開始されます。

ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを実行します。

図のような表示がされると思います。Install for all users (recommended)をクリック。【このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?】という表示がされたら、【はい】をクリック。

【Next >】をクリック。

XAMPPをインストールしている場合、図のようなファイルパスを選択できると思います。C:\xampp\php\php.exeを選択して【Next >】をクリック。

Windows PC、Mac PCをインターネットに繋げて、普通に使っている場合、Proxyの欄は空欄で大丈夫です。空欄のまま、【Next >】をクリック。

こちらのように、確認画面が表示されます。【Install】をクリックしてください。

しばらくするとインストールが完了し、このような画面が表示されます。【Next >】をクリック。

【Finish】をクリックします。これでインストールが完了しました。

確認

Composerのインストールが完了できているか確認します。Windowsであればコマンドプロンプト、Mac、Linuxであればターミナルを開いて、次のコードを実行してください。

composer -v

画像のような表示がされていれば、composerのインストールは正常にできているという証拠です。

Laravel開発で使うときは

Composerのコマンドを利用すれば、Laravelのプロジェクトを簡単に作ることができます。では、実際にLaravelのプロジェクトを作ってみましょう。

ターミナルを開いてください。これから、Laravelのプロジェクトを作っていきますが、自分がプロジェクトを作りたいフォルダにcdコマンドで移動しましょう。移動ができたら次のコマンドを実行してください。

composer create-project laravel/laravel myapp –prefer-dist “8.*”

沢山の文字が表示されていると思います。しばらく待機してください。

こちらはcomposer のcreate-projectというコマンドを利用し、Laravelのプロジェクトを作成するコマンドです。myappの部分がプロジェクト名になります。作業ディレクトリにmyappというディレクトリもしくは、フォルダが生成されるはずです。このコマンドにはオプションが設定されています。–prefer-distという部分です。こちらは、ファイルを圧縮してzip形式で受け取ることができるので、このオプションを付けないときに比べてより高速にプロジェクトを生成することができます。コマンドの最後尾の”8.*”は、Laravel8の最新バージョンでプロジェクトを生成するという意味です。

このような画面になったらLaravelのプロジェクトの生成は完了です。作業フォルダにmyappというフォルダが生成されていると思います。フォルダの中身はこのようになっています。

Visual Studio Code

VSCodeは無料で使える上に、たくさんのプラグインがあります。自分好みの開発環境を作りやすく、ターミナルを起動することもできます。

インストール

ではインストールしていきましょう。VSCodeの公式サイトへアクセスしましょう。サイトのリンクはコチラです。

【Download for Windows】をクリック。インストーラーのダウンロードが開始されると思います。exeファイルのダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを実行してください。

使用許諾契約書を読んだうえで、同意するにチェックを入れて【次へ(N) >】をクリック。

こちらの画面は、インストールする際の細かい設定を行うためのものです。【PATHへの追加という欄】にはチェックを入れましょう。また、XAMPPのアイコンをデスクトップ上に表示させたい場合は【デスクトップ上にアイコンを作成する】にチェックを入れてください。では【次へ(N) >】をクリックしてください。

内容に間違いがなければ【インストール(I)】をクリックしてください。インストールが始まります。

確認

これでインストールは完了です。Visual Studio Codeを実行するのチェックボックスにチェックを入れ、【完了(F)】をクリック。Visual Studio Codeが起動します。

Laravel開発で使うときは

VSCodeを開いたら、左上に注目してください。

図の①、②をクリックしてフォルダを開きます。Composerで作成したLaravelのプロジェクト(例ではmyappとしました)を選択してフォルダを開くをクリック。

すると、VSCodeの左側の領域から簡単にLaravelのプロジェクト内のファイルにアクセスできるようになりました。試しに色々クリックしてみたりして、中を覗いてみてください。

次にターミナルについてです。左上の方にある【Terminal】をクリックして、【New Terminal】をクリックしてください。

ターミナルが現れました。このターミナルは、コマンドプロントのように実際に実行することができます。こちらの作業フォルダはmyappとなっています。cdをしなくてもすでにLaravelのコマンドを打てるようになっています。

Laravelでデータベースを使用するために

Laravelでデータベースを使用できるようにしていきます。XAMPPコントロールパネルで、Apache、MariaDB(MySQLのところ)を起動して、MySQLの横のAdminをクリック。phpMyAdminがブラウザで表示されていると思います。

画面左上の方の【データベース】をクリックしてください。

データベースを作成するの欄にあるデータベース名を入力して、データ型がutf8mb4_general_ciであることを確認して、【作成】をクリックしてください。ここではデータベース名をmyapp_dbとしています。

これでデータベースを作成できました。しかし、Laravel側はまだどのデータベースを使用すればいいか分かっていません。Laravel側の設定をしていきましょう。

生成されたmyappファイルの中にある.envファイルを開いてください。このファイルは隠しファイルになっています。エクスプローラーなどを使用して開く場合、隠しファイルを表示する設定にしてください。VSCodeを使用する場合、左側に表示されているフィアルの中に.envがあると思います。

このファイルの中にある

DB_DATABASE=laravel

の部分を先ほど作成したデータベース名(例ではmyapp_db)に変更します。

DB_DATABASE=myapp_db

変更したら【Ctrl+S】で上書き保存してください。

この設定を反映させるためにマイグレーションを行います。ターミナルを開いてください。作業フォルダがmyappであることを確認したら次のコマンドを入力して【Enter】で実行してください

php artisan migrate

これでデータベースを使用できるようになりました。

以上でLaravel環境構築の説明を終わります。

最後に

これで環境構築は完了です。しかし、今の状態ではLaravelを使用するにあたっての設定などの一部しか完了していません。一つずつ進めていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

最新情報をチェックしよう!